JR西日本の20年4~6月、過去最大767億円の最終赤字
JR西日本が31日に発表した2020年4~6月期の連結決算は、最終損益が767億円の赤字(前年同期は425億円の黒字)だった。四半期ベースで過去最大の赤字となった。新型コロナウイルス感染拡大により主力の鉄道事業で利用者が大幅に減少した。

売上高は1633億円と前年同期に比べて55%減った。営業損益は942億円の赤字(前年同期は660億円の黒字)だった。主力の運輸部門の運輸収入が721億円と68%減った。外出自粛により非運輸部門でも、流通業などが赤字となった。
21年3月期の業績予想は引き続き未定とした。データがある直近の7月第4週(20~26日)では、山陽新幹線の利用状況は前年同期より6割減。お盆期間の指定席の予約状況も8割減と、長距離の列車を中心に利用の低迷が続いている。