オンライン面接、導入は3割 エン・ジャパン調査

人材サービス大手のエン・ジャパンが実施した調査によると、新卒、中途、アルバイトなどの採用でオンライン面接をしたことがある企業は26%だった。新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークなどオンラインでの働き方が広がるなか、面接での広がりは業種により差が生じている。
調査は5月27日から6月10日にインターネット上で実施した。対象は同社の求人支援サービス「エンゲージ」を使う企業で、有効回答数は935社だった。
業種別で実施経験が最も多いのは「IT(情報技術)・インターネット関連」で58%だった。「広告・出版・マスコミ関連」が43%、「コンサル関連」が33%と続いた。
「不動産・建設関連」や「サービス関連」は実施経験が21%と低かった。現場作業が必要な建設業や店頭で働くサービス業など、現場での業務が求められる職種はオンライン面接の実施率が低いようだ。
オンライン面接の導入時期は「1~3カ月前」が66%で最も多かった。新型コロナ拡大に伴う緊急事態宣言を契機に、オンライン面接の導入が広がっている。
オンライン面接の導入理由で最も多かったのも「新型コロナウイルス感染拡大を受けて」で、70%だった。「遠方に住む応募者に対応するため」が59%と続いた。
オンライン面接の実施経験がある企業では、71%が「したい」「どちらかといえばしたい」と答えた。一方で実施経験のない企業では、52%が「したくない」「どちらかといえばしたくない」と答えた。オンライン面接は実施経験の有無で、企業の今後の導入意欲が二極化しているようだ。
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