野党4党、臨時国会召集を要求 衆院議長に申し入れ
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立憲民主党など野党4党は31日、憲法53条に基づく臨時国会召集の要求書を大島理森衆院議長に提出した。新型コロナウイルスの感染拡大や全国各地での豪雨災害の対応について安倍晋三首相の国会での説明を求める。

大島氏は野党の要求を受けて自民党の森山裕国会対策委員長と会談した。森山氏は会談後、記者団に「8月4日の与野党国対委員長会談をめどに考え方を整理する」と語った。菅義偉官房長官は記者会見で「与党とも相談したい」と述べた。
憲法53条は衆参両院のいずれかで4分の1以上の議員が求めた場合に「内閣はその召集を決定しなければならない」と定める。実際に開くかは事実上、内閣の意向による。野党側は「説明責任を果たさないと、安倍内閣はコロナ対策を放棄したと断ぜざるを得ない」と指摘した。
野党は2017年6月にも森友、加計学園問題の疑惑解明を求めて憲法53条に基づく国会の召集を求めた。安倍晋三首相は3カ月以上、召集に応じず同年9月の臨時国会冒頭で衆院を解散した。