インド、活動制限一段の緩和 コロナ拡大でも

南西ア・オセアニア
2020/7/31 10:24 (2020/7/31 10:25更新)
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インド政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために全土で実施してきた活動制限を8月から一段と緩和する。国全体で感染者の増加は続いているが、夜間の外出禁止を撤廃し、ヨガ教室やジムの再開も容認する。感染者の多い区域では厳しい活動制限を続けるが、追加の緩和は感染拡大をさらに加速するリスクもある。

マスクと手袋をして働くホテルの従業員(7月15日、東部コルカタ)=ロイター

7月末までは午後10時から午前5時まで外出は原則禁じられているが、8月から自由になる。もともとインド人は午後9時から家族で外食するなど遅い時間に動くことが多く、「夜間の外出制限がなくなるのは大きい」(会社員のマドゥール・カルラさん)と歓迎する声がある。

インドは3月下旬に店舗閉鎖などを命じる都市封鎖を実施した。これを段階的に緩和し、6月からは飲食店やホテル、ショッピングモールも営業できるようになった。飛行機の国際線やメトロ(都市高速鉄道)、学校、映画館などの禁止は続くが、5月までに比べれば多くの経済活動が可能になった。

しかし、経済再開に伴い感染者も拡大し、足元では1日あたりの新規感染者が5万人を超える。累計でも30日時点で160万人に迫り、米国とブラジルに次ぐ世界3位の規模だ。

それでも都市封鎖の影響は大きく、政府は経済再開を続けざるを得ない。企業の業績は急速に悪化し、給与カットや人員削減が相次いだ。4~6月期はインド経済はマイナス成長になったとの見方が強い。

インド政府は検査能力の増強と病床を確保しながら、少しずつ経済の再開を進めていく構えだ。最近は全国で1日40万~50万件の検査を実施し、モディ首相は「数週間以内に1日100万件に検査能力を引き上げる」と表明した。感染者が多く、地元当局が「封じ込めゾーン」と指定している区域では少なくとも8月末まで厳しい封鎖措置を続ける。

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