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業績ニュース

米、コロナ禍で巣ごもり消費堅調 実店舗は苦戦続く

2020/7/31 5:01 (2020/7/31 5:24更新)
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物流大手UPSは、「巣ごもり消費」で強まったネット通販需要を取り込んだ=ロイター

物流大手UPSは、「巣ごもり消費」で強まったネット通販需要を取り込んだ=ロイター

【ニューヨーク=野村優子】米国で「巣ごもり消費」が堅調だ。新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えており、30日に決算発表した企業では関連サービスや商品が好調だった。物流大手UPSは宅配需要が急増した。小売りや衣料の実店舗は苦戦が続いており、明暗が鮮明になっている。

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が30日発表した2020年4~6月期決算は売上高が前年同期比4%増の176億9800万ドル、最終損益は28億ドルの黒字(前年同期は52億ドルの赤字)に転換した。

けん引役になったのは家庭用の商品だ。外食が減った一方、自宅で調理する機会が増えたことから食器用洗剤のニーズが高まり、カテゴリー別では家庭向け掃除用品の販売が8%増と大きく伸びた。デビット・テイラー最高経営責任者(CEO)は「消費者が家で過ごす時間が増え、パーソナルケア用品や掃除用品への需要が高まった」と説明した。

巣ごもり消費の恩恵はインターネットや動画配信サービスの契約にも及ぶ。メディア大手コムキャストの4~6月期決算は映画事業の低迷で4%の最終減益となったものの、高速インターネット回線の新規契約件数は13年ぶりの高水準を記録。4月に開始した動画配信サービス「ピーコック」も、契約者数が既に1000万人を突破した。

外食自粛や飲食店の営業規制なども相まって、料理の宅配も伸びた。料理宅配大手グラブハブの4~6月期の売上高は、41%増の4億5900万ドルだった。1日あたりの注文件数は64万7100件となり、32%増加した。

ネット通販の需要が急増した影響も広がった。UPSの4~6月期は、売上高が13%増の204億ドル、純利益は5%増の17億6800万ドルだった。ネット通販の利用急増で個人向け配送が65%伸びたほか、1日あたりの取扱量は2110万件に達した。

電子商取引(EC)プラットフォームを手掛けるカナダのショッピファイは、4~6月期の売上高が倍増。小売業の間で実店舗からネット通販への移行が進み需要が急増したほか、取引総額が301億ドルと2.2倍に膨らんだ。

一方、実店舗の売り上げに依存する小売りや外食は打撃を受けた。5月に百貨店大手のニーマン・マーカスやJCペニー、7月上旬には紳士服大手のブルックス・ブラザーズが経営破綻した。

外食では、「ケンタッキーフライドチキン」を展開するヤム・ブランズが30日発表した4~6月期の既存店売上高は15%減少。ドーナツチェーンのダンキン・ブランズも売上高が2割減少した。新型コロナの感染拡大が長期化するなかで、実店舗の苦戦は続きそうだ。

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