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広島銀行のコロナ対応ファンド、第1号は宮島の旅館

広島銀行グループは30日、投資ファンドを通じて宮島の旅館「岩惣」を運営する伊都岐観光(広島県廿日市市)に1億円を出資すると発表した。同グループでは新型コロナウイルスの影響を受けている企業を支援するファンドを7月上旬に設立しており、今回の出資が第1号案件となる。資金手当てと併せ、コロナで傷んだ顧客の事業立て直しに力を入れる方針だ。

岩惣は160年以上続く老舗で、伊藤博文など多くの著名人が泊まった旅館だ。宮島を訪れる観光客の増加でこれまで好調が続いていたが、コロナの流行で宿泊客が大幅に減少。4月中旬からは約2カ月間休業を余儀なくされるなど、苦境に立たされていた。

伊都岐観光の平田裕二社長は「週末を中心に少しずつ予約も増え始めている」と話す。親会社で事務機器を手掛ける弘法(広島市)を引受先とする第三者割当増資も実施し、合計で2億円を調達。コロナ収束後の事業展開を見据え、今回の資金調達で財務基盤を強める狙いだ。

広島銀グループのコロナ対応のファンドは総額20億円。運用を手掛けるひろぎんキャピタルパートナーズ(広島市)の小池政弘社長は「これからは同じ船に乗る。グループの総力を結集する」と意気込みを話した。足元では感染第2波の兆しもあり、観光業の好転は簡単には見通せない。小池社長は「何ができるかを見定めることから伴走支援を始める」と話し、専門人材の派遣も含めた事業支援に注力する方針を示した。

一般的に企業がファンドから資金調達をする際には2~3カ月かかることが多い。一方、広島銀では将来の収益性を重視する「事業性評価」を従前から進めてきたこともあり、デューデリジェンス(資産査定)も含めて1カ月弱で資金手当てができた。出資先からの配当金は業績が好転するまで受け取らない。

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