[社説]幅広い救済迫る「黒い雨」判決
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広島市に原爆が投下された直後、放射性物質を含んだ雨が降り注いだ。この「黒い雨」がもたらした健康被害の認定をめぐり、初の司法判断が示された。
国は降雨量が多かったと推定される区域を定め、この区域の中で雨を浴びた人を援護の対象としている。このため「区域外」を理由に被爆者と認められず、被爆者健康手帳の交付を受けられなかった84人が裁判を起こしていた。
広島地裁は判決で「黒い雨は対象区域以外にも広範囲に降...
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