味の素、純利益70%増に上方修正 21年3月期 家庭向け好調
味の素は2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比70%増の320億円になりそうだと発表した。19%増の225億円を見込んでいた従来予想から上方修正する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要の増加を背景に、調味料などが好調だった。商品構成の改善や経費削減の効果も寄与する。
売上高は4%減の1兆570億円と従来予想から90億円上振れする。新型コロナの感染拡大で業務用の調味料や加工食品は低迷しているが、北米などの家庭向け冷凍食品は好調に推移している。本業のもうけを示す事業利益は9%減の900億円と従来予想から120億円上方修正した。
同日発表した20年4~6月期の連結決算は、売上高が前年同期比6%減の2479億円、純利益は36%増の223億円だった。