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英蘭シェル、4~6月最終赤字1.9兆円 過去最大に

英蘭シェルは7~9月期も厳しい事業環境が続くとみている=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】国際石油メジャーの業績が大きく悪化している。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが30日発表した2020年4~6月期連結決算は、最終損益が181億ドル(約1兆9千億円)の赤字に沈んだ。資源価格の低迷を受けた減損損失が響いた。仏トタルもカナダ事業で減損がかさみ、83億ドルの最終赤字になった。

シェルの最終赤字幅は四半期として過去最大だ。北米事業の撤退による費用が生じた15年7~9月期(74億ドルの赤字)を大きく上回る損失を記録した。前年同期は29億ドルの黒字だった。

減損の規模は税引き後で168億ドルに上った。新型コロナウイルスのまん延による資源需要の低迷で、投資回収が見込めないと判断した事業資産の評価額を落とした。統合ガス部門でオーストラリアの液化天然ガス(LNG)事業を中心に81億ドル、探査や掘削などの上流部門は、北米のシェール関連を軸に46億ドル計上した。石油製品部門も40億ドルの減損を出した。

売上高は前年同期比64%減の325億ドルだった。石油製品の販売量は日量404万バレルと39%縮み、平均販売価格は1バレル24ドルと6割下がった。数量と価格の両面で利益が圧迫された。

投資家やアナリストが注目する、在庫評価や一過性の影響を除く調整済み純利益は6億3800万ドルだった。前年同期から82%落ち込んだものの、川下部門の精製マージン改善やコスト削減を支えに赤字を回避した。

ベン・ファン・ブールデン最高経営責任者(CEO)はオンラインの決算記者会見で、エネルギー需要は「4~6月期が底だろう」と語った。ただ「回復には長い時間がかかる」とみる。航空向けは20年末の時点で通常の5割程度にとどまるとの想定を示した。

7~9月期は石油とLNGともに減産する方向だ。上流部門の生産量(石油換算ベース)は日量210万~240万バレルと、4~6月期の日量241万バレルを下回る計画を立てた。

一方、トタルが同日発表した4~6月期の最終損益は83億ドルの赤字(前年同期は27億ドルの黒字)だった。81億ドルの減損損失を計上した。大半がカナダのオイルサンド関連だ。原油安に加え、気候変動対応の強化が求められるなかで想定ほど長期稼働が見込めないとの判断も働いたという。

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