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NTT東、「ローカル5G」の実証ラボ公開

NTT東日本は30日、企業や自治体がエリアを限って使える高速通信規格「ローカル5G」の実証ラボを公開した。ローカル5Gのアンテナがある検証ルームなどを開放し、農業や工場、物流、建設といった幅広い産業での活用を支援する。

報道陣に公開したのは「ローカル5Gオープンラボ」(東京都調布市)で、企業は自前の機器を持ち込み、約100平方メートルの検証スペースなどを使える。2月に設けたが、新たに作業スペースなどを整えて改装した。新型コロナウイルスの感染対策として、ラボ内の人の密度を検知する自動カメラや紫外線の殺菌ロボットなども導入した。

スマート農業の技術を開発する銀座農園(東京・中央)はビニールハウスを自動で走りながら農産物の画像や個数、温度や湿度のデータを集めるロボットでの実証を進める。30日は既存のWi-Fiと、その10倍以上の通信速度のローカル5Gの利用時の精度を披露した。

銀座農園の飯村一樹社長はローカル5Gによって「数量カウントの精度が上がる。今後は高精細の画像データから人工知能(AI)で生育状況のほか、病害虫の発見も簡単にしたい」と話す。

NTT東日本は4月、ラボでのローカル5Gの免許を取得した。今後はラボと同じ敷地内で、屋外の農場やビニールハウスでの実験環境も整え、人手のかからない「スマート農業」向けのシステムを開発する。すでに東京大学、東急不動産などとローカル5Gで連携しているが、今後は物流、工場、医療、建設現場などでの活用を広げる考えだ。

ローカル5Gは屋内外の環境、周波数の帯域によって通信速度が大きく変わる。総務省は規格上、現行の4Gの10倍前後の速度が可能とみている。4K、8Kなどの高精細映像も伝送することで、遠隔からのロボットの制御、品質や機器のチェックなどが簡単になり、多様な産業での生産性の向上が期待されている。(工藤正晃)

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