Shopify、4~6月期は売上高倍増で最高益 ネット通販支援
【ニューヨーク=野村優子】電子商取引(EC)プラットフォームを手掛けるカナダのショッピファイは29日、2020年4~6月期の売上高が前年同期比97%増の7億1434万ドル(約750億円)と、ほぼ倍増したと発表した。新型コロナウイルスの影響で、実店舗からネット通販への移行が進み、需要が急増した。

ショッピファイはネット通販のノウハウのない企業向けに、ウェブサイト作成から商品の在庫管理や決済、配送までを独自のシステムで効率化し、導入企業は100万社を超える。新型コロナに伴う外出制限や小売店の営業停止を受けて、ネット通販へのシフトが加速したことを受け、4~6月の新規導入件数は1~3月に比べて71%増えた。
最終損益は3599万ドルの黒字(前年同期は2867万ドルの赤字)に転じた。19年10~12月期に記録した四半期ベースの過去最高益(77万ドル)を大幅に更新した。コロナ禍でネット通販の利用は急増し、取引総額は301億ドルと2.2倍に増えた。
エイミー・シェパロ最高財務責任者(CFO)は声明で「4~6月期は、ショッピファイの強みがフルに発揮された。急速に市場が変化する中、我々が提供する販売効率化は重要となる」と述べた。