シマノの「日産超え」が導く解 内向き日本、殻破れ
本社コメンテーター 梶原誠
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コロナ危機で株式市場が映す企業の力関係が激動している。強いメッセージを放つのが、29日に株価が上場来高値を更新した自転車部品大手のシマノだ。
「コロナ前」である1月末の時価総額は1.6兆円で日本の86位だった。ところが先週末時点では2兆円の64位へと22位も順位を上げた。象徴的なのは、4月にJR西日本を、6月には日産自動車まで抜き去ったことだ。「のりもの銘柄」の浮沈を通じ、市場は何を語っているの...

東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。
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