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花王の20年12月期、一転営業減益 化粧品など苦戦

花王は29日、2020年12月期の連結営業利益(国際会計基準)が、前期比10%減の1900億円になる見通しだと発表した。4~9%増の2200億~2300億円としていた従来予想から一転、減益となる。ハンドソープなどの衛生品需要は拡大するが、化粧品事業とケミカル事業の苦戦を補いきれない。12年12月期の決算期変更以来、初の営業減益を見込む。

売上高は5%減の1兆4300億円とした。今年2月に発表した従来予想は1~2%増の1兆5100億~1兆5300億円だったが最大で1000億円下回る。営業利益は最大で400億円下振れる。

売上高全体の2%(約300億円)程度がインバウンド(訪日外国人)需要との見立てで、従来予想での下限値は中国からの訪日客がゼロの場合を想定していた。29日にオンライン形式で記者会見した沢田道隆社長は「新型コロナの影響が深刻化し、インバウンド需要の消滅以外にもマイナス影響が広がった」と説明した。それらは化粧品事業での内需減少と、印刷用インキ顔料などのケミカル事業の不振だ。

セグメント別の売上高予想によると、化粧品事業の下方修正幅が大きい。従来予想では為替の影響などを除いた実質で前期比5%増の3190億円としていたが、14%減の2590億円に引き下げた。コロナ下でマスク着用が常態化し、化粧を控える人が増えている。電子商取引(EC)比率が比較的低いこともあり、逆風が吹いている。

ケミカル事業の売上高については、実質7%増の3090億円としていた従来予想を、4%減の2710億円とした。在宅勤務が広がり、オフィス向け印刷用製品の需要が減少。世界的に自動車販売が落ち込むことで、花王が製造するプラスチック部品向け添加剤などの販売も減る。

同時に発表した20年1~6月期の連結決算は、売上高が前年同期比8%減の6671億円、営業利益は14%減の744億円だった。コロナの業績への影響はプラスとマイナスの両方あったが、全体では132億円の減益要因とした。ハンドソープ「ビオレ」や除菌スプレーなどの特需を、化粧品事業とケミカル事業のマイナスが打ち消した。

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