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サンタンデール銀、4~6月期の最終赤字1.3兆円

【ロンドン=篠崎健太】スペイン金融大手のサンタンデール銀行が29日発表した2020年4~6月期の連結決算は、最終損益が111億ユーロ(約1兆3700億円)の赤字に転落した。前年同期は13億ユーロの黒字だった。新型コロナウイルス禍による経済環境の悪化を受け、のれん代の巨額の減損処理を迫られた。

のれんは帳簿計上分の半分近くの101億ユーロを損失処理した。うち61億ユーロが英国、23億ユーロが米国関連。M&A(合併・買収)で取得した事業資産について「新型コロナの世界的な感染拡大による経済見通しの悪化で価値を見直した」(同社)

将来の収益想定の引き下げに伴い、25億ユーロの繰り延べ税金資産を取り崩したことも損益を圧迫した。アナ・ボティン会長は声明で「この6カ月間は我々の歴史上最も困難な時期だった」とした。

経済や市場環境の暗転で、本業の稼ぐ力は収入・コスト両面で陰っている。貸出金の利ざやなどの純金利収入は、前年同期比14%減の77億ユーロだった。一方で、融資の焦げ付きに備えて積む貸倒引当金の繰入額は31億ユーロと5割近く膨らんだ。

財務は健全性を保っている。中核的自己資本(CET1)比率は6月末時点で11.84%と、3月末から0.26ポイント高まった。だが、新型コロナ対策で欧州連合(EU)が自己資本規制を一時的に緩めたことで、分母にあたるリスク資産の拡大が抑えられた効果が大きい。当局の要請で停止している配当の再開に意欲を示したものの、株主還元再開の道のりは不透明だ。

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