「給料ファクタリング」初摘発 業者の男女4人逮捕

社会・くらし
2020/7/29 16:45
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「給料を支給日前に受け取れる」などとうたい無登録で金を貸し付けたとして、大阪府警生活経済課は29日、コンサルタント会社「SONマネジメント」(東京都)の社員、岩田俊一容疑者(29)=山形市=ら男女4人を貸金業法違反(無登録営業)の疑いで逮捕した。府警によると「給料ファクタリング」と呼ばれる新たな手口で、摘発は全国初。

生活経済課によると、ほかに逮捕したのは同社社員2人と事務員。4人の認否は明らかにしていない。

逮捕容疑は2020年3~6月、国や東京都の登録を受けずに兵庫県の40代男性と新潟県の20代男性の2人に計20万円を貸し付けた疑い。生活経済課によると、新潟県の男性は「新型コロナウイルスの影響でほとんど仕事がなくなり、生活が苦しくなった」と話しているという。

同社のホームページには「(多重債務で貸金業者の間でリストに入っている)ブラックの方でも即日資金調達が可能です!」とうたっていた。生活経済課によると、関連会社も含め3~6月の利用者は約2800人とみられる。

ファクタリングは本来、企業が売掛債権を第三者に譲渡し、現金を受け取る仕組み。主に中小企業が資金調達策として利用してきた。

SONマネジメントは、個人が将来受け取る給料を勤務先に対する債権とみなして買い取り、客が給料を受け取ると支払わせていたとみられる。府警は、同社が買い取り額から差し引く形で受け取った手数料が、実質的な利息に当たると判断。年利換算すると、630~1620%で法定上限(年利15~20%)を大幅に上回るといい、出資法違反容疑でも調べる。

給料ファクタリングを巡っては、強引な取り立てなどによる被害が相次ぎ、金融庁は3月に「貸金業に当たる」との見解を公表していた。

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