愛知の感染最多167人 岐阜30人、三重10人も最多
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愛知県の大村秀章知事は29日の記者会見で県内の新型コロナウイルス感染者を新たに167人確認したと発表した。1日当たりの感染確認数は28日の110人を上回り過去最多を大幅に更新した。名古屋市での確認分が93人を占め県内の累計は1445人となった。

岐阜県でも29日午後10時までに30人の感染が確認され、県内の累計は計295人となった。三重県も同日、10人を確認し、累計は88人。両県とも1日当たりの発表数として過去最多を更新した。
大村知事は、県が27日に改定した4段階の独自指標で上から2番目の「厳重警戒」に当たるとの認識を示し、「極めて厳しい状況。不要不急の行動自粛、感染拡大防止対策の徹底をお願いする」と呼びかけた。
一方、症状が軽い人が多いことなどから「(事業者への)休業要請をすることまでは至っていない」との認識も示した。
感染が急増する名古屋市内では、複数のクラスター(感染者集団)が発生。今月1~28日までの感染者757人のうち、30代以下の若い人が74%を占め、重症・中等症の割合は4.4%にとどまる。

28日時点で県内の患者712人のうち、入院中は195人で、5人が宿泊施設に入所、512人が入院調整や自宅療養の状態だという。
岐阜県の古田肇知事は29日、県庁で取材に応じ「第2波」と危機感を示し、県独自の「非常事態宣言」の再発令を検討していることを明らかにした。