鯛 小説家 小山田浩子

エッセー
2020/8/3 14:00
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日本経済新聞 電子版
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スーパーの鮮魚対面販売コーナーにさしかかった。いつもより氷の上の魚が少ない。太刀魚、イカ、鯛(たい)が天然と養殖の2種類並んでいる。天然が白ピンク、養殖は黒光りしたような茶ピンク色をしている。同額でほぼ同じ大きさ、どちらにも『お刺身(さしみ)に!』の札がついている。天然と養殖が同額なんてちょっと不思議なようなと見ていると何度か三枚下ろしを頼んだことがある鮮魚コーナーの男性が出てきて愛想よく「鯛っ…

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