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世界の航空需要の回復、24年に遅れ IATA予測を1年先送り

(更新)
航空会社にとって苦しい局面が続く=ロイター

【フランクフルト=深尾幸生】国際航空運送協会(IATA)は28日、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいる世界の航空需要が2019年の水準を回復するのは24年になるとの見通しを発表した。5月時点では23年としていたが、足元の回復ペースが鈍く、1年先送りした。

需要は旅客数に輸送距離を乗じた「旅客キロ」と呼ぶ指標を使う。IATAは、国際線を中心とする長距離路線の回復に想定より時間がかかるとみている。

多くの国で外出制限が解除された後の6月の需要は前年同月比87%減だった。5月の91%減より回復しているものの依然として低く、搭乗率は58%と6月として過去最低だった。

回復が鈍い背景には、(1)世界の航空市場の4割を占める米国で感染が広がっている(2)予算カットやビデオ通話の利用で企業が出張を減らしている(3)消費者の旅行意欲が高まっていない――といった要因がある。IATAが6月に実施した調査では回答者の55%が年内は旅行しないと答えた。

21年の需要は20年に比べて75%増えるが、19年比では36%減にとどまる見通しだ。IATAのチーフエコノミスト、ブライアン・ピアース氏はオンライン記者会見で「25年の時点でコロナ前の予測より16%低く、失われた需要は大きい。上振れする可能性もあるが、下振れするリスクの方が大きい」と述べた。

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