名工大、経営共創基盤と新会社 成果を企業へ橋渡し

大学
2020/7/28 19:30
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名古屋工業大学は28日、コンサルティング会社の経営共創基盤(IGPI)と共同で新会社を設立したと発表した。名工大にある技術や知財を必要とする企業に橋渡しし、実用化につなげることで研究成果の社会還元を促す。国からの運営費交付金が減少傾向にあり、外部資金の獲得に力を入れる。

名古屋工業大学(名古屋市昭和区)

名工大はものづくり産業に欠かせない材料研究をはじめ、人工知能(AI)やデータ解析といった情報科学を中心とする工学系の最先端研究が強みだ。企業が商品を開発する際にどんな技術や知財を必要としているか大学側からは見えにくく、これまでは受け身で共同研究を進めることが多かった。

IGPIは企業の経営支援や事業再生を数多く手掛けており、企業ニーズや課題を広く把握している。新会社ではこれまでの知見を生かして名工大に埋もれる"宝"を見つけだし、活用方法を含めて企業へ提案する。研究成果が幅広く社会に還元できそうな場合には起業も視野に後押しする。

同日のオンライン会見で名工大の木下隆利学長は「日本では新しい技術が創出されても社会で活用されていないのが実情。研究者目線ではなく、社会からの視点に立った意識改革につなげたい」と表明。IGPIの冨山和彦最高経営責任者は「世界では企業と大学が役割を分担し、良い循環を生んでいる。日本経済と大学再生のロールモデルにさせたい」と意気込んだ。

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