栃木の「澤姫」酒造会社 コロナ後見据え店改装

2020/7/28 16:14
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日本酒「澤姫」などを製造する井上清吉商店(宇都宮市)は本社のアンテナショップを改装した。ボタン一つで酒の試飲ができる全自動サーバーを導入するなど、新型コロナウイルス対策を施した。井上裕史社長は「感染防止策を取りながら、よりフレッシュな味を楽しめる」としている。

全自動サーバーでは16種類の酒を開けたての状態で試飲できる

従来は顧客が自ら冷蔵庫から酒瓶を取り出して試飲する仕組みで、同社は酒の酸化度合いをみて、試飲にふさわしくなければ廃棄していた。改装でボタンを押すと酒が出るサーバーを4台導入し、10ミリリットルずつ16種類の酒を味わえるようにした。サーバーは窒素の圧力で酒を押し出すため、酸化による味や香りの劣化を防げる。

さらに足踏み式の消毒スタンドを置いた。商品の配置も変更し、新たに設置した液晶モニターではギョーザや豆腐など地元食材との飲み合わせの提案を表示している。

同社は4月に感染防止のため試飲サービスを停止。観光客の減少で土産や外食向けの売り上げが大きく落ち込み、仕事を見つめ直して従業員と話し合いを重ねた。その上で、安心・安全で胸を張って家族や友人を呼べる場所にしたいと改装を決めた。井上社長は「良くも悪くも時間があった。皆で財産を作れた」とコロナ禍でも前を向く。

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