リサイクル原料の物流拠点 JX金属、大分市に
JX金属は28日、銅地金などの生産時の二酸化炭素(CO2)排出量低減に役立つリサイクル原料の受け入れ・物流拠点を大分市内に新設すると発表した。全額出資子会社のJX金属製錬(東京・港)が大分港大在西地区に設け、2021年10月の操業開始を目指す。同原料を使う同社佐賀関製錬所(大分市)での前処理能力増強も含め、50億円強の投資を見込む。

この「JX金属製錬リサイクル物流センター(仮称)」の使用面積は約4.5ヘクタール。土地は県から月あたり約400万円で賃借する。佐賀関製錬所から車で約20分の場所にあり、コンテナターミナルも近い。使用済み銅パイプや被覆を除いた銅線などを扱い、14人の新規雇用を見込む。
JX金属の村山誠一社長は「省エネに役立つリサイクル原料の調達能力と物流効率を高め、持続可能な社会の構築につなげたい」と話した。同社は20~22年度のグループ中期経営計画で、金属製錬事業とリサイクル事業の一体運営による競争力強化を重要施策の一つに掲げている。
立地表明書を受け取った大分県の広瀬勝貞知事は「環境を守りながら事業を進めるすばらしい取り組みだ」と話した。
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