福岡でコロナ拡大、1週間で400人超感染 前週比3.8倍

2020/7/27 22:40
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九州各地で新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。福岡県では26日、1日としては最多となる90人の感染を確認。同日までの1週間の感染者は計404人となり前の週の3.8倍に急増した。県は若年層の感染拡大に警戒を強めており、感染者の増加に備えて専用病床や宿泊療養施設の確保を急ぐ。

福岡県では感染が拡大している(27日、JR博多駅)

「若者の感染者が増えている。無症状者が多く、知らないうちに高齢者らに感染させてしまう可能性がある」。福岡県の小川洋知事は27日夕、TVQ九州放送の報道番組に出演し、若い世代の感染拡大に危機感をあらわにした。

現時点では医療提供体制は逼迫しておらず、外出自粛や休業を要請する状況にはないとの認識を示したが、「夜の街」に絞った休業要請をする考えがあるかについては「基本的にはイエスだ。実態に即した要請はあり得ることだと思っている」と強い口調で語った。

同県によると、県内では7月中旬から感染者が急激に増え始めた。休業要請が全面解除された6月19日から約1カ月後にあたり、7月16日から26日まで11日連続で2桁を記録した。26日までの1週間の感染者数は計404人で、その前の1週間(13~19日)の計106人と比べ3.8倍に増えた。26日には第1波のピークだった4月11日の43人の倍以上の90人の感染が確認された。

今回目立つのは若年層の感染増加だ。福岡市では26日に最多となる61人の感染が確認されたが、このうち30代以下が8割を占めた。緊急事態宣言直後の4月10日は感染者26人のうち、30代以下は3割に満たなかった。

市担当者は「4月は年代別の感染者数に大差はなかったが、今回は圧倒的に20~30代が多い。ナイトクラブなど若者が出入りする場所で感染が広がっている」と指摘。マスクの着用など基本的な感染対策に加え「感染リスクの高い場所に立ち寄った場合は重症化しやすい高齢者らとの接触を控えて」と呼びかける。

増え続ける感染者に対し、福岡県は新型コロナの患者向け病床を490床、軽症・無症状者向けの宿泊療養施設を455室確保して対応している。7月25日時点の病床稼働率は36.1%、重症病床に限ると6.7%にとどまっているが、重症化しやすい高齢者に感染が広がれば病床が逼迫し、医療従事者が人手不足に陥る恐れがある。

22日からは国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」事業が始まったが、感染は九州各地で広がっており、他県から訪れる観光客や帰省者らに移動自粛を求める動きも出始めた。

鹿児島県の与論島(与論町)では26日までに30人以上の感染が確認され、山元宗町長は24日に来島自粛を呼びかける緊急メッセージを出した。

熊本県では26日に過去最多となる21人の感染を確認。蒲島郁夫知事が27日の記者会見で県民に「不要不急の県境を越えた移動を自粛してほしい」と呼びかけるなど、影響が広がっている。

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