香港、外食を全面禁止 3人以上の集まりも違法
【香港=木原雄士】香港政府は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、29日から飲食店やフードコートでの食事を全面的に禁止すると発表した。公の場で集まれる人数を2人までに制限し、マスク着用も義務付ける。
香港政府ナンバー2の張建宗・政務官は記者会見で「感染状況は深刻で、多くの感染源が不明だ。大規模な流行に発展する可能性がある」と述べた。香港は7月に入って市中感染が広がり、連日100人を超える感染者が確認されている。
これまで午後6時から午前5時の外食を禁止していたが、すべての時間帯に広げる。マスク着用を義務付ける範囲も公共交通機関や屋内の公共施設からすべての公の場に広げる。公の場でマスクを外して喫煙するのは違法、水や薬を飲むのは合法とした。
香港政府はすでにバーやジムなどを閉鎖しており、雇用主にはできる限り在宅勤務を認めるよう求めた。
香港は早い段階で外国人の入境を原則禁止し、入境者には14日間の隔離措置を義務付けた。市中感染をほぼ抑え込んだものの、隔離措置が免除されるパイロットや大型船の船員などから再び感染が広がったとの見方が出ている。

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
■ワクチン・治療薬 ■国内 ■海外 ■感染状況 ■論文・調査 ■Nikkei Asia
-
【よく読まれている記事】
- 新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか
- 「コロナに決してかからない人」はいるのか?