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紅白戦の配信・夢の対戦…五輪競技、実戦確保へ工夫

新型コロナウイルスの影響で大会中止が続いたり、秋にリーグ開幕を控えたりする五輪競技で、試合開催に向けて工夫をこらす動きが広がっている。「密」を避けて無観客としながら、オンラインで映像を配信。ファンのつなぎ留めに加え、実戦から離れた選手に緊張感を持たせる狙いもある。

バレーボール男女の日本代表は8月2日、無観客で紅白戦を行い、インターネットで有料配信する。男子は6月、女子は7月から味の素ナショナルトレーニングセンター(東京・北)で合宿を再開。ただコロナ禍で今季の国際大会は全て中止が決まっているため、「ファンに向けた唯一のお披露目の場」(日本協会)をつくった。収益の一部は医療従事者に寄付する。

「選手が元気でいることを皆さんと共有したい。一方で単なる見せ物にするのはもったいない」と話すのは男子の中垣内祐一監督。例年なら多くの国際試合がある時期だけに「PDCA(計画、実行、評価、改善)がなかなかできず、強化に穴が開いた」との危機感が強い。感染対策や故障に配慮しつつ「練習とは違う雰囲気」を生み出して来年につなげたい考えだ。

Tリーグは3月に予定されていた2019~20年シーズンのファイナルが中止になった(東京・両国国技館で行われた昨年のファイナルの様子)

9月14日に無観客でのオールスター戦を計画するのは卓球のTリーグ。東京五輪代表の張本智和、水谷隼(ともに木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)らが参加予定で、「日本代表対Tリーグ選抜」の団体戦などを検討しているという。

宮崎義仁理事長補佐は「コロナの状況があと何カ月、何年続くか分からないが、ある程度緊張した状況をつくりたい」と開催の意義を強調する。開催費用の一部をクラウドファンディングで公募したところ、すぐに目標の300万円に到達。関心の高さをうかがわせた。

同じクラウドファンディングを臨場感ある試合映像の制作や配信に生かそうと企画したのがハンドボール日本リーグだ。

コロナ禍に見舞われるアリーナ競技の先陣を切って8月末に開幕予定。これまでは各チームがスカウティング目的に撮影した映像を転用して配信していたが、「ファン目線というより、内向きだった」(松井隆事務局長)。全試合に実況をつけ、カメラを増設。新型コロナという外圧が思い切った改革へと背中を押した。

感染状況によっては無観客試合となることも見据えつつ、松井事務局長は「見られる環境を整え、良い意味で選手のプレッシャーになれば。強化や競技人口増加につなげたい」と期待している。

(鱸正人)

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