ノンバンクの消費者貸出金5月37%減、コロナ禍影響

ノンバンクによる消費者向けの貸出金額が急減している。日本貸金業協会が27日発表した5月の無担保貸付金額は前年同月比37%減の1495億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大で自動車の購入資金など小口の資金需要が低迷したことが影響したとみられる。
5月末時点の貸付残高は前年同月比2%減の4兆1743億円だった。4月単月の貸付金額は前年同月比1割強減っており、減少が加速した。コロナ禍を受けた行政による小口資金の融資制度などの活用が進んでいるとの見方もある。
事業者向け貸し出しや住宅ローンも含めた貸付額は前年同月比53%増の1兆3783億円。関係会社への貸し出しなどを指す「その他営業貸付」が2倍以上に伸びた。ノンバンクをグループに抱える企業がグループ内で資金を供給したことが影響したようだ。
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