山本寛斎さん死去 ファッションデザイナー
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ファッションデザイナーとして世界的に活躍した山本寛斎(やまもと・かんさい)さんが7月21日、急性骨髄性白血病のため死去した。76歳だった。山本寛斎事務所が27日に明らかにした。連絡先は同事務所。お別れの会を予定しているが、日取りなどは未定。
神奈川県生まれ。日大英文科中退後、デザイナーのコシノジュンコさんに師事。1971年にロンドンで日本人として初めてファッションショーを開催し、歌舞伎の要素を取り入れた服や演出で注目を集めた。
既成概念にとらわれない前衛的なデザインが支持を集め、74年から92年までパリ、ニューヨーク、東京の各コレクションに参加。英ロック歌手、デビッド・ボウイらの衣装もデザインした。
活動はファッションにとどまらず、モスクワの「赤の広場」やベトナム、インドなどで大規模なショーを開催。2005年愛知万博の開幕イベントもプロデュースした。京成電鉄の特急「京成スカイライナー」の車両デザインを手がけるなど、幅広い分野で活躍した。
今年2月、急性骨髄性白血病との診断を受け、闘病中と発表していた。
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