チリ人容疑者を殺人で捜査 筑波大生不明、仏勾留決定

社会・くらし
2020/7/25 9:18 (2020/7/25 9:44更新)
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【ブザンソン=共同】フランス東部ブザンソンに留学していた筑波大生の黒崎愛海さんが2016年に行方不明になった事件で、フランス司法当局は24日、チリ側から身柄を引き渡された元交際相手のチリ人、ニコラス・セペダ容疑者(29)に関し、殺人容疑での正式捜査開始を決定、ブザンソンの裁判所は勾留を認めた。

検察当局によると、セペダ容疑者は24日のブザンソン到着後、捜査を担当する予審判事の取り調べで質問には答えず「(自身は)無実で、捜査により真犯人が見つかることを願う」とだけ述べた。まず容疑者の精神状態を調べ、捜査は少なくとも数カ月続く見通し。

マントー検事は報道陣に「身柄引き渡しは大きな進展だが、終点ではない」と強調する一方、起訴は確実だと主張し、21年中には公判が開始されるとの見方を示した。

黒崎さんの家族の弁護士、シルビー・ガレー氏は、生きていれば23日が黒崎さんの25回目の誕生日だったと報道陣に指摘し「家族は、容疑者に愛海さんの(遺体の)場所を明らかにしてほしいと懇願している」と訴えた。

勾留決定は公開裁判で行われた。検察側は逃亡を防ぐため勾留が必要だと主張。弁護側は、当局が居場所を把握できるブレスレットを着用し、父親がパリに借りたアパートに居住する措置を求めたが、裁判所は勾留が必要と判断した。

黒崎さんは16年12月、セペダ容疑者と夕食を共にした後に行方不明になり、容疑者は直後にチリに帰国。捜査当局は、恋愛感情のもつれから黒崎さんを殺害したとみて、チリに身柄引き渡しを求めた。チリ最高裁の今年5月の最終決定に基づき、今月23日にフランス側に引き渡された。

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