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米失業保険申請が再び悪化 16週ぶり、コロナ再拡大で

米失業給付の申請件数は減少ペースが鈍っている=AP

【ワシントン=河浪武史】新型コロナウイルスの再拡大で、米雇用の持ち直しが遅れそうだ。米労働省が23日発表した失業保険の新規申請件数は、18日までの1週間で141万6千件となり、前週(130万件)から増加に転じた。申請件数は4月以降、減少が続いていたが、前週比で増加するのは16週間ぶりだ。

市場予測は130万件だった。新規申請件数は新型コロナが深刻になった3月28日までの週に686万件とピークに達し、その後は緩やかに減少してきた。総受給者数は7月11日までの週で1619万件と減少したものの、コロナ危機の収束が遅れれば、失業率が再び悪化する「二番底」の懸念がある。

米国では7月中旬に、新型コロナの新規感染者数が1日あたり7万人を超えるなど、拡大に歯止めがかからない。南部テキサス州などで経済活動の再開を一時停止する動きが相次いでおり、景気の持ち直しにもブレーキがかかっている。

飲食店は営業が大きく制限されており、客足が遠のいている。レストラン予約サイト「オープンテーブル」のデータでは、新型コロナの感染が深刻なテキサス州やフロリダ州では、前年の6割まで一時回復した飲食店の客数が、7月20日には再び同3~4割に落ち込んだ。失業が相次いだ飲食店の営業再開が遅れれば、雇用の持ち直しも一段と遠のく。

小売店も一進一退が続く。調査会社レッドブックのデータでは、17日までの週の小売売上高は前年比7.5%減となり、前週(5.5%減)から落ち込み幅が広がった。新型コロナが深刻になった4月以降、マイナス幅は縮小しておらず、底ばい状態が続く。百貨店は同44.2%減と落ち込みが深刻だ。

米商務省は30日に4~6月期の国内総生産(GDP)速報値を発表する。前期比10%減、年率に換算すれば40%前後の大幅なマイナスに転落したと予測される。7~9月期の勢いが先行きの米景気を占うが、新型コロナの収束が遅れて経済の「V字回復」は難しくなっている。

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