航空貨物輸出量28%減 1~6月 11年ぶり低水準
航空貨物運送協会(東京・中央)がまとめた1~6月の輸出量(混載貨物ベース)は、前年同期に比べ28%減の36万2021トンだった。新型コロナウイルスまん延による世界的な経済活動の停滞と国際便の運休・減便が響いた。リーマン・ショック後の2009年1~6月(34万2223トン)に次ぐ、11年ぶりの低水準となった。

方面別では、米国向けが42%減の5万5524トン、欧州向けが5万7912トンの45%減と欧米が大きく落ち込んだ。一方、中国向けは8万595トンと12%減。4月以降の経済活動の急回復で欧米より落ち込みは小幅にとどまった。

台湾向けは3万8367トンと1%減、韓国は7%減の2万5365トンだった。在宅勤務の拡大や次世代通信規格「5G」の環境整備を背景に、半導体製造装置などの需要が旺盛だった。
6月単月では、前年同月比33%減の5万1852トンと19カ月連続の前年割れだった。米国向け、欧州向けともに同52%減。「主力の自動車部品の不振が続いている」(大手フォワーダー)
ただ、中国向けが9%減だったため、5月の4万トン台から5万トン台に戻った。台湾向けは6%増と唯一前年を上回った。
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