中国ネット通販の京東、家電の五星電器を完全子会社化

2020/7/22 15:45
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【大連=渡辺伸】中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)が同国の家電販売店大手、五星電器を完全子会社化したことが明らかになった。従来の出資比率は46%だった。五星が持つ実店舗を通じて自社のネット通販へ顧客を誘導する。最大手のアリババ集団などと家電販売のシェア争いが加速しそうだ。

京東集団は実店舗による家電販売を強化している(遼寧省大連市にある加盟店)

小売り関係者が22日、日本経済新聞に明らかにした。京東は2019年4月、12億7千万元(約190億円)を投じ、五星の株式46%を投資会社から買い取った。今回、残りの54%を追加取得した。新たな投資額は明らかにしていない。五星は江蘇省や浙江省など中国の中部・南部を中心に約700店舗を持つ。

京東は足元、実店舗との連携強化に動いている。6月30日、家電販売店大手の国美零售が発行した新株予約権付社債(転換社債=CB)1億ドル(約110億円)分を引き受けた。社債を株式に転換すると、国美への出資比率は2.8%となる。

中国の家電販売市場は京東グループと、家電販売店大手の蘇寧易購集団に19.9%出資するアリババの2陣営に分かれる。研究機関の全国家用電器工業信息中心によると、中国家電販売市場のシェア(20年1~3月期、実店舗・ネット通販の合計)では蘇寧が25.3%で首位。京東が18.8%、アリババの通販サイト「天猫(Tモール)」が10.6%、国美が5%、五星電器が1.1%。

20年1~3月期の中国家電販売額は1172億元で前年同期に比べ36%減った。中国メディアによると、4~6月期の家電販売額は回復しつつあるという。

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