EUが「財政統合」 メルケル流の本音と限界
欧州総局編集委員 赤川省吾
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5日間にわたった欧州連合(EU)の首脳会議はコロナ禍からの再生を図るため、総額7500億ユーロ(92兆円)の復興基金で合意した。マラソン協議を取りまとめたのは13年ぶりに議長役を務めたメルケル独首相。財政統合への一歩とはいえるが、過大評価は禁物。メルケル流には限界がある。
Nikkei Views
突破口となったのは自らの譲歩だ。EUがカネを南欧に配れば域内の財...
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