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日本の競馬、世界最高水準 逆輸入騎手・藤井勘一郎さん
関西のミカタ

関西タイムライン
2020/7/22 2:01
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ふじい・かんいちろう 1983年奈良県御所市生まれ。中学卒業後にオーストラリアに渡り、2001年に現地で騎手デビュー。豪州のほか、シンガポールや韓国を拠点に騎手生活を続け、19年に日本中央競馬会(JRA)の騎手免許を取得した。

ふじい・かんいちろう 1983年奈良県御所市生まれ。中学卒業後にオーストラリアに渡り、2001年に現地で騎手デビュー。豪州のほか、シンガポールや韓国を拠点に騎手生活を続け、19年に日本中央競馬会(JRA)の騎手免許を取得した。

■日本中央競馬会(JRA)の騎手として活躍する藤井勘一郎さん(36)は珍しい「逆輸入ジョッキー」である。体重の問題で一度はJRAの騎手養成機関、競馬学校(千葉県白井市)騎手課程の受験を断念。15歳でオーストラリアに渡り、17歳で騎手となった。その後、シンガポールや韓国などでも活動しながら、JRAの騎手免許試験を受け続け、6度目の受験でついに合格。2019年から念願だった日本での騎乗を始めた。

奈良県御所市の競馬とは無縁の家庭で育った私が競馬に興味を持ったのは、小学生だった1995年3月。フジキセキ(名種牡馬サンデーサイレンスの子で、同年のクラシック制覇最有力候補と目されたがクラシック前に故障で引退)が勝った弥生賞をテレビで見たのがきっかけだった。

その後、父に京都競馬場(京都市伏見区)へ連れて行ってもらい、馬の迫力、走ってくる時の地響き、騎手のムチの音などを体感して一気に引き込まれた。当時、京都や阪神競馬場(兵庫県宝塚市)に行く際に乗った電車や、競馬場の最寄り駅を利用することがあるが、そのたびに「子供の頃連れてきてもらったところで、自分は騎手になれたのだ」と感慨に浸る。

■いまは騎手というアスリートであるが、競馬に興味を持つ前はスポーツ少年というわけではなかった。

小さい頃は漫画やプラモデルが好きだった。球技などはしなかったし、キャッチボールをして遊んだという記憶もほとんどない。年に1回の家族旅行が楽しみだった。

育った御所市は静かで自然も豊か。山が好きで、近くにある葛城山によく登った。ほかにも石舞台古墳のある明日香村や吉野山も近く、歴史を感じるスポットも多い。

現在は滋賀県栗東市にあるJRAの栗東トレーニング・センターを拠点に活動しているが、栗東トレセンの周辺には草津や石部など、かつての宿場町がある。少し足を伸ばせば、彦根城や安土城の跡もある。京都も近い。身近なところで歴史に触れられるのが関西の魅力だろう。

■これまで騎乗してきた競馬場は国内・海外を合わせて80カ所ほどになる。賞金、馬の資質など日本の競馬は「世界最高レベル」だという。

日本は競馬の主催者が馬券を売るため、馬券の売り上げが賞金に還元されやすく、賞金水準が高い。賞金が競馬産業への新たな投資に回り、馬の資質の向上につながっている。海外では主催者と別の主体が馬券を売ることも多い。豪州のように地域ごとに競馬が運営されている国もあり、競馬場によって馬場管理の水準や賞金の格差が大きい。

騎手の生活も不安定。豪州は騎手の数も多く、競争も激しい。チャンスをつかむためにも騎乗依頼があれば、色々な競馬場に出向かなくてはならない。1日に2つの競馬場を掛け持ちしたこともある。

広い国で移動に時間も費用もかかる。賞金の安いレースも多い。だが、それくらいやらないと、生活費も得られない。私の場合はJRAの騎手免許試験の勉強もあった。追われるように生活していたのが実感だ。日本では栗東トレセン、競馬場でレースに向けて100%集中できる。地元の関西に戻ってきた安心感もある。アスリートはメンタル面が重要。素晴らしい環境で騎手生活を送れている。

日本での重賞勝利は「自信になった」という(3月20日、中山競馬場)=JRA提供

日本での重賞勝利は「自信になった」という(3月20日、中山競馬場)=JRA提供

■今年3月のフラワーカップ(G3)で初めて日本の重賞を勝った。

馬主、調教師の方々のサポートでG3を勝てた。国内での重賞勝利はひとつの自信となった。今後は最高峰のG1レースにも勝ちたい。

15歳から2年ほど過ごしたホームステイ先の家族は、いまでも私のレースを見てくれている。これまでお世話になった国のレースに日本馬で挑戦するのも今後の夢だ。

(聞き手は関根慶太郎)

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