衣料品店の接客満足度、コロナ前と同水準 民間調べ
ファッション業界向け人材派遣のアイ・ディ・エー(東京・渋谷)が大都市圏の衣料品店を覆面調査したところ、コロナ禍前後で接客の満足度は下がらなかったとの結果が出た。マスク着用の接客を容認する声も多く、担当者は「期待値が下がって印象が悪化しなかった」とみている。

6月15日~7月5日、東京と大阪、名古屋エリアの約150店舗を対象に消費者モニターらによる覆面調査を実施した。「入店時の接客は笑顔だったか」といった60の点検項目を基に点数化すると満足度は68%で、2019年の調査(67%)とほぼ同水準だった。
コロナ禍を踏まえて加えた項目でも、マスク着用による接客時の印象は「変わらない」と答えたモニターが大半だった。自由記述のコメントでは「マスク着用で表情が見えなくても仕方がない」などと理解を示す声が多かった。
一方、店舗ごとに接客満足度の開きもみられ、担当者は「オンライン購入の利便性に対し、接客の時間が楽しいといった付加価値が必要だ」と指摘する。

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