シリア、政権地域で議会選 経済危機も大統領派盤石

2020/7/20 14:20
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【ドバイ=共同】内戦下のシリアで19日、人民議会(国会、定数250)選挙が実施された。シリアは9年以上続く内戦と欧米の制裁で深刻な経済危機に見舞われているが、投票は首都ダマスカスなどアサド政権の支配地域だけで行われ、アサド大統領支持派の勝利が確実視されている。

19日、ダマスカスで票を投じる女性=ロイター

アサド氏は今月、就任20年を迎えた。来年に大統領選が予定されているが、長期政権に揺らぎは見られない。

一方、シリアの反体制派は「(議会選は)茶番。政権はシリア人から本当の支持を得ていない」と批判。国外に逃れた約660万人(国連難民高等弁務官事務所)の難民は投票に参加できない。

シリアでは通貨シリアポンドが急落し、物価は高騰。国民の暮らしは厳しく、6月には政権支配地域で異例のデモが伝えられた。アサド氏は経済危機の責任を取らせる形でハミス首相を罷免、議会選後に新首相を指名する見通し。

内戦では政権が全土の7割を掌握して優位を固めた。反体制派の最後の拠点、北西部イドリブ県では政権の後ろ盾のロシアと、反体制派を支援するトルコの仲介で大規模な戦闘は収まっている。

議会選は2016年4月以来。任期は4年で、当初は今年4月に予定されたが、新型コロナウイルス対策で2度延期されてきた。国営シリア・アラブ通信によると、約1600人が立候補した。

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