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UAE、中東初の火星探査機打ち上げ成功 三菱重工が発表

(更新)

三菱重工業は20日、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機を載せたロケット「H2A」の打ち上げに成功したと発表した。午前6時58分に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げ、約1時間後に探査機を分離して目標の軌道に載せた。中東の国が飛ばす初の火星探査機となる。

UAEの宇宙機関「ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)」から受注した火星探査機「HOPE」を打ち上げた。三菱重工が火星探査機を送り込むのは初めて。火星を周回し水蒸気やちりなどを調査する目的で、2021年2月に火星を周回する軌道に入る。打ち上げは当初は15日の予定だったが、天候悪化により延期していた。

20日の記者会見でMBRSCのユーサフ・ハマド・アルシャイバニ長官は「美しい打ち上げを感謝している。日本のパートナーと近い将来一緒に仕事をするのが楽しみだ」と話した。同国は石油など資源に依存する経済からの脱却のため、宇宙探査など科学技術分野の強化に注力している。2117年の火星への移住計画を進めている。

三菱重工のH2Aロケットは今回で42号機になり、同世代機の「H2B」と合わせて45回連続で打ち上げに成功した。成功率は両機種合計で98.0%と、世界水準の95%を上回り続けている。

H2Aの海外顧客からの受注は今回で4回目となる。三菱重工の阿部直彦防衛・宇宙セグメント長は「信頼の高さを次世代ロケット『H3』に引き継いでいく。少しずつ海外顧客に利用してもらえている」と手応えを語った。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と次世代の国産ロケット「H3」を開発しており、打ち上げ回数を増やしてコストを半減する方針だ。今回の打ち上げが海外の重要プロジェクトを受注する呼び水となることを期待している。

火星と地球が約2年2カ月ぶりに近づく今夏は、火星探査機を積んだロケットが海外で相次ぎ打ち上げられる。日本は24年度にJAXAが主導する火星衛星探査計画「MMX」を予定しており、三菱電機が探査機システムを受注し、川崎重工業がサンプリング装置を開発するなど国産技術を結集する方針だ。

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