セシルマクビー、店舗事業から撤退 コロナで業績不振

2020/7/20 2:00 (2020/7/20 4:53更新)
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1990年代から10~20代を中心にブームを巻き起こした「セシルマクビー」

1990年代から10~20代を中心にブームを巻き起こした「セシルマクビー」

女性向けアパレルのジャパンイマジネーション(東京・渋谷)は10~20代向けブランド「セシルマクビー」の店舗事業から撤退する。1990年代から若者を中心にアパレル業界を席巻したが、2007年1月期をピークに売り上げが低迷。新型コロナウイルスによる販売減も響き、店舗運営の継続が難しくなった。

21年2月までにセシルマクビーの全43店舗を閉める。流行を発信してきた主力店であるファッションビル「渋谷109」の店舗も11月をメドに閉鎖。他のブランドの撤退も進め、同社が展開する店舗全体の9割に当たる92店が閉店することになる。従業員570人の大半を解雇し、再就職を支援する。

同社は1980年代にセシルマクビーの展開を始め、若者ファッションの代表格としてブームを生んだ。「渋谷109」の店舗では、全盛期に月1億円稼いだことで知られる。だが、フォーエバー21やH&Mなどファストファッションの台頭で顧客離れが進み、20年2月期の売上高は121億円と全盛期から半減、利益も赤字に転落していた。

新型コロナの感染拡大に伴う商業施設の休業を受けて2カ月以上全店舗が閉まり、業績は一段と悪化した。5月中旬から順次営業を再開したものの、足元では再び感染者が増えている。店舗休業の事態になれば、賃料などコスト負担に耐えられないと判断した。

同社で抱える約10ブランドのうち残るのは4つのみとなる。いずれも売り上げ規模は小さく、同社の売上高は年40億~50億円程度まで縮小する見通し。今後はネット通販の強化で立て直しを進める考えだ。

アパレル業界は新型コロナで苦境に陥っている。5月にはレナウンが民事再生手続きに入り、今月には米ブルックス・ブラザーズが経営破綻した。新型コロナ感染の再流行で「秋以降も一段と厳しくなる」(大手アパレル幹部)との見方は強い。各社は営業休止で過剰な在庫を抱えており、販売不振が長引けば、今後も有名ブランドの淘汰が進む可能性がある。

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