NYダウ、小反発で始まる コロナワクチン期待続く
【NQNニューヨーク=張間正義】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反発で始まった。午前9時35分現在、前日比20ドル69セント高の2万6755ドル40セントで推移している。新型コロナウイルスのワクチン開発で、経済活動の正常化が進むとの見方から引き続き買いが入っている。

今週は複数の欧米企業で新型コロナのワクチン開発が進展しているとの報道が相次いだ。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が16日夕に、今秋までに新型コロナに有効な特定のワクチン開発が成功する可能性を示唆したと伝わり、投資家心理の改善につながっている。
もっとも、新型コロナの感染拡大への警戒感は根強い。ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、16日の米国の新規感染者数は7万人を超え、過去最多だった。南部を中心に全米50州のほとんどの州で感染が広がっており、米経済の正常化が遅れるとの懸念から上値は重い。
ソフトウエアのマイクロソフトとスマートフォンのアップルが上昇した。一方、スポーツ用品のナイキと映画・娯楽のウォルト・ディズニーは下落した。16日夕に2020年4~6月期決算を発表した動画配信のネットフリックスは大幅に下落して始まった。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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