日銀、山梨の景気判断3年ぶり引き上げ

山梨
2020/7/17 18:45
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日銀甲府支店は17日発表した7月の金融経済概観で、山梨県の景気判断を「経済活動が徐々に再開し、持ち直しの動きもみられるが、新型コロナウイルス感染症の影響が続き、きわめて厳しい状況にある」として、3年ぶりに引き上げた。

山梨の景気判断について説明する三木徹支店長(17日、日銀甲府支店)

ただ、三木徹支店長は「不透明感は極めて強い」と指摘。今後は新型コロナで抑制された需要の顕在化や政府の経済対策の効果などを踏まえ「今年の後半から徐々に改善していくとみられるが、企業や消費者の感染防止への取り組みは経済活動を抑制し、改善は緩やかになる」と述べた。

項目別では「個人消費」を1年10カ月ぶりに引き上げた。需要の顕在化に加え、6月はポイント還元策終了前の駆け込み需要も一部にみられ、特別定額給付金による消費への効果もあったという。ただし、持ち直しの動きが持続するか注視する必要があるとした。

「生産」は2年6カ月ぶりに引き上げた。このうち業種別では「輸送機械」が自動車工場の再開の影響で幾分持ち直しの動きが見られたとして3年ぶりに引き上げた。地場産業の「宝飾」も7カ月ぶりに引き上げた。百貨店の営業再開に伴うブライダル需要がみられたという。

20日付で本店業務局参事役に就任する三木支店長はこの日が甲府での最後の記者会見。甲府での1年余りを振り返り「信玄公祭りが中止となり、ワイナリーは数えるほどしか行けず心残りがある。東京でも山梨について発信して応援していきたい」と述べた。

山梨経済については「山梨の持続的な成長には、山梨の文化や産業の背景にあるストーリーを大切にする必要がある。即効性のある解決策は見つけにくいが、時間を掛けてでも地域を誇りに感じて変えていく取り組みが進めばいい」とした。

また新型コロナへの対応について「経験したことのない事態の今だからこそ、新しい需要やニーズが出てくる。新しいビジネスチャンスになる」と述べた。

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