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藤井新棋聖「結果残せた」 最年少で栄冠

(更新)

17歳の高校生が将棋界の歴史を30年ぶりに塗り替えた。16日の棋聖戦五番勝負第4局。八大タイトルのうち3つを保持し「現役最強」の呼び声高い渡辺明前棋聖(36、棋王・王将)を熱戦の末に破り、最年少で栄冠を手にした藤井聡太新棋聖は終局直後、「まだあまり実感がない」としつつも、「一つ結果が残せたのは非常にうれしい」と控えめに語った。

その瞬間は静かに訪れた。「負けました」。午後7時11分、渡辺棋聖が頭を下げた。コロナ禍で取材が制限される中での対局。限られた関係者が対局室に入ってくる間、和服姿の藤井新棋聖は渡辺前棋聖と短く感想を語り合っていた。

関係者に初タイトルの感想を聞かれると「渡辺先生と五番勝負を対局して勉強になることが多かった」。印象に残った将棋としては、「気づかない手を指されて勉強になった」として唯一敗れた第3局を挙げた。重要なのは記録ではなく自身が成長すること、という姿勢は、歴史的な日でも変わらなかった。

日本中が注目する対局は、16日午前9時に始まった。この日の将棋は渡辺棋聖の先手で矢倉模様に。藤井七段が勝った第2局と途中まで同じ形で進み、両者の研究がぶつかり合った。

中盤は互いに攻めたり受けたりの複雑な攻防が続く。わずかに先手優勢と見られていたが、飛車取りをかけられた場面で藤井七段が相手の飛車を攻める切り返しに出て流れが変わる。少ない攻め駒で着実に先手玉を追い詰めていく挑戦者。最後は自玉が詰まないことを見切ってゴールテープを切った。

場所を移して開かれた記者会見の冒頭、師匠の杉本昌隆八段(51)が「おめでとう」と花束を贈った。2人で花束を持つ師弟の姿に、多くのシャッター音が鳴った。師匠への思いを問われ、新棋聖は「入門の時からとてもお世話になった。一つ恩返しできたのかな」と笑顔で語った。

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