ファミマ、TOB対応苦慮 伊藤忠・M&A指針の板挟み
賛成でも価格安く「応募は株主判断」
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伊藤忠商事がファミリーマートを完全子会社にするTOB(株式公開買い付け)を始めた。ファミマ経営陣はTOBに賛成したが、応募に関しては株主の判断に委ねるとした。新型コロナウイルスで株価が大きく下がるなか、買い付け価格が一致しなかったためだ。子会社のファミマ経営陣は経済産業省のM&A(合併・買収)指針を踏まえ、対応に苦慮した。
完全子会社化が動き出したのは19年秋。ファミマの高柳浩二会長は、伊藤忠の