検察刷新会議が初会議 信頼回復へ鎌田氏「半年で結論」
黒川弘務・前東京高検検事長らによる賭けマージャン問題を受け、法務省内に設置された「法務・検察行政刷新会議」の初会議が16日あった。森雅子法相は冒頭で「問題点と課題を洗い出し、新しい法務検察行政のあり方について意見を賜りたい」と述べた。

会議の座長は鎌田薫・前早稲田大総長に決まり、山本和彦一橋大法科大学院長と紀藤正樹弁護士が副座長を務める。委員は元検事長を含む法曹三者や元警察官僚、民間企業の役員ら9人で構成する。
森法相は会議での議題として検察官の綱紀粛正のほか、人事制度などの透明性を確保するための方策、刑事手続きのあり方の3点を提示した。会議終了後、取材に応じた鎌田氏は「月2回のペースで会議を開き、テーマごとにまとまったものから提言したい。全体で6カ月くらいで結論を出したい」と話した。
森法相は5月26日、賭けマージャン問題で損なわれた検察の信用回復を目的に刷新会議の立ち上げを表明していた。