AIで洪水浸水域を即座に推定 東北大

東北
宮城
2020/7/16 17:37
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東北大学災害科学国際研究所は16日、水害被災地の衛星観測データから浸水範囲を高精度に推定するアルゴリズム(計算手法)を構築したと発表した。過去の水害のデータを蓄積し、人工知能(AI)に学習させることで、被害の把握を迅速に推定できる。

台風19号による郡山市の浸水範囲(水色部分)。災害科学国際研究所による推定結果(左)と国土地理院による調査結果は8割が整合した

災害研のマス・エリック准教授や越村俊一教授らの研究グループが2018年の西日本豪雨のデータを活用しアルゴリズムを構築。浸水域の推定には人工衛星から地表に照射される電磁波の反射特性などを観測する画像を活用した。電磁波の一つであるマイクロ波は浸水の度合いによって反射の特性が異なる。浸水前の反射特性と浸水時の違いをAIに学習させた。

構築したアルゴリズムを使い、19年の台風19号で被災した福島県郡山市の浸水範囲を推定。国土地理院の調査結果と8割の精度で整合した。従来、水害の被災地は立ち入れないことも多く、特に夜間は浸水域の全容把握が難しい。人工衛星のデータを用いて遠隔から推定できれば救援活動などの助けになる。越村教授は今後について「過去の水害のデータを学習させ、整合する精度を高めたい」という。

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