大塚家具、サブスクに商品 新興企業と提携

2020/7/16 13:46
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家具販売大手の大塚家具は16日、家具のサブスクリプション(定額課金)を手がけるスタートアップ、Elaly(エラリー、東京・中央)と組んで同社のサブスクサービスに商品を供給すると発表した。ソファやダイニングテーブルなど約70品目をそろえ、1カ月単位で借りられる。高額な家具も手軽に試せる。大塚家具の商品に触れる機会を増やし、将来の購入につなげる。在宅勤務の需要をつかむのにも適しているとみている。

大塚家具の「カウチソファ リンド」は月額5170円で借りられる

エラリーは主に個人向けの家具の月額利用サイト「airRoom(エアールーム)」を運営しており、約1500種類の家具をそろえている。大塚家具はこのほどエラリーと業務提携契約を結び、16日からエアルーム上で約70品目の家具やインテリア商品の展開を始めた。商品数は今後さらに増やす予定だ。

例えば、大塚家具の売れ筋商品で、伝統的な「曲げ木」技術を使った椅子は月額2090円でレンタルできる。同商品は購入すれば約3万円する。他にも本革を用いたソファ(月額5060円)やコイルを内蔵したマットレス(同2970円)などもそろえた。

組み立て・設置の手数料はかからない。気に入った商品はそのまま購入することもできる。サブスクサービスはサブスクライフ(同・渋谷)やクラス(同・目黒)も展開しているが、サブスクのラインアップとして大塚家具商品を取り扱うのはエラリーが初。

大塚家具はサブスクサービスに商品を提供することで手薄だった若年層の獲得を狙う。大塚家具の商品はニトリホールディングスやイケア・ジャパン(千葉県船橋市)と比べて高いものが多い。一人暮らしや結婚を機に家具を買いそろえる若年層に向けて、手軽なレンタルでアピールし、大塚家具の品質やブランドを知るきっかけにしたい考えだ。

サブスクサービスは新型コロナウイルスの感染拡大による在宅勤務の広がりで需要が伸びるとみられる。リクルート住まいカンパニー(東京・港)の調査では会社員の半数が在宅勤務をしているものの「仕事専用スペースがない」ことに不満を感じる人が33%だった。

大塚家具は新型コロナの影響で店舗を一時的に閉めていたが、5月の公式サイトでの売上高が前年同月比約2倍に伸びたという。今後はサブスクも含めたネット上のサービスを強化する。

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