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中国半導体SMICが上場 調達額、7600億円規模

(更新)

【上海=張勇祥】中国半導体受託生産の中芯国際集成電路製造(SMIC)が16日、上海のハイテク企業向け市場「科創板」に株式を上場した。調達額は最終的に500億元(約7600億円)に上る見込み。初値は公募価格の3.5倍と、半導体国産化をテーマに過熱する中国株相場を象徴する値動きになった。

株価は95元で取引を始め、その後は中国株全体が軟調に推移したこともあって利益確定の売りに押された。ただ、終値は82.92元と公募価格(27.46元)を大きく上回った。2010年の中国農業銀行以来の大型上場となったが、新規発行株数の100倍を超す需要を集めた。

SMICへの投資家の強い関心は、習近平(シー・ジンピン)指導部が国策で進める半導体国産化の恩恵を受けるとの期待が背景にある。19年に米国上場を廃止したSMICは5月に科創板での株式公開を表明、2カ月で上場にこぎ着けた。

株式公開とは別に、上海工場の運営会社が政府系ファンドから22億5千万ドル(約2400億円)の出資を受け入れる。SMICの調達額は1兆円規模に達し、半導体生産の微細化に取り組む。

半導体受託生産では台湾積体電路製造(TSMC)や韓国のサムスン電子が先行、SMICのシェアは5%ほどにとどまる。微細化技術で後じんを拝するだけでなく、先端半導体の生産能力でも大きな開きがある。

米国は5月、米国製の製造装置を使った華為技術(ファーウェイ)向け半導体の輸出禁止を表明しており、習指導部にとり国産比率の向上は喫緊の課題だ。中国政府は今後も採算度外視で関連産業への投融資や補助金を続ける公算が大きく、SMICも後押しを受けるのは確実だ。

ただ、一部の半導体製造装置の輸入が滞るなど米中対立の影響は大きい。SMICが技術面で台湾や韓国勢に追随するには長い時間を要するとの見方が多い。

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