都内学校「休校難しい」 新型コロナ、警戒レベル最高

2020/7/16 9:18 (2020/7/16 12:23更新)
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東京都港区の広尾学園でオンライン授業をする教員

東京都港区の広尾学園でオンライン授業をする教員

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都は15日、警戒レベルを最高水準に引き上げた。16日には過去最多となる280人台の新規感染者を確認。私立校ではオンラインでの授業、講習を継続する動きが広がり、授業を再開したばかりの公立校では今後の対応に戸惑いの声も出ている。

東京都港区の私立中高一貫校、広尾学園は都内の新規感染者の増加を受け、夏期講習の全面オンライン化の検討を始めた。4月以降、中学1年から高校3年まで全ての授業をオンラインで行ったが、夏期講習は登校かオンラインかを生徒が選べるようにしていた。

金子暁副校長は「制約はあるが、オンラインでも授業ができる体制は整っている」と説明。教員の8割は在宅で指導しているという。

中野区の私立の新渡戸文化中学校・高等学校は4月から、オンライン授業を原則とし、感染状況の収まり具合をみて通常授業に戻す計画だった。最近の感染拡大を受け、小倉良之校長は「当面はオンライン中心の授業を続けることになるだろう」と話す。

江東区では6月下旬、同じ区立小学校に勤務する教員4人の感染が判明。この小学校は10日まで休校となった。休校の間に全児童の机に飛沫対策のためのコの字形のシールドを設置し、換気のための大型扇風機を廊下に設置するなどした。

保育園や幼稚園でも感染例が判明しており、文京区の認可保育園では10日に保育士と園児計3人の感染を確認、15日までに保護者らも含めて計41人の感染が確認された。武蔵野市の幼稚園では教諭と園児計7人の感染が確認された。

都内の学校の多くは3月から休校となり、5月25日に緊急事態宣言が解除された後、再開した。しばらくは分散登校や短時間授業を続け、6月に通常授業に切り替わったばかり。公立校の関係者は「授業の進捗を考えると、これ以上の休校は考えられない」と話す。

警戒レベルが引き上げられた際に学校でどう対応すべきかの指針は示されておらず、板橋区教育委員会の担当者は「どういった措置が適当かの判断が難しい」と悩む。「共働き家庭のことなども考えると、改めて急に休校とするのは現実的ではない」

東京都教委は「児童・生徒の学びを止めない」との方針の下、今後、一律一斉の休校は行わない考えだ。5月に公表した新型コロナ対策のガイドラインでは、オンライン学習や家庭学習を組み合わせた教育を行うなどとしている。担当者は「地域の感染状況などを踏まえてそれぞれの区市町村や学校で対応を判断してもらうことになる」としている。

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