大阪府、新規感染者61人 緊急宣言解除後の最多

2020/7/15 17:17 (2020/7/15 23:00更新)
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大阪府は15日、新型コロナウイルスの感染者を新たに61人確認したと発表した。60人を超えるのは4月20日(84人)以来で、5月21日に府で緊急事態宣言が解除されてからは最も多い。府内では夜の繁華街で若者が感染する事例が目立っており、府は大阪・ミナミで臨時の検査場を設置するなど対策を強化する。

若者だけでなく他の世代にも感染が少しずつ広がっており、感染が再拡大する「第2波」への懸念も強まっている。

15日に感染が確認された61人のうち40人が感染経路不明だった。府内の累計の感染者数は2126人となった。新たな死者は確認されなかった。

「第1波」とは違って最近の感染者は若者が増えている。1カ月前の6月16日以降の累計感染者数339人のうち、10~30代が7割を占める。15日も全体の6割で依然として高い。夜の繁華街で働く従業員や飲食する客が多く、社会・経済活動の本格再開が増加の要因にある。

感染経路不明者の増加も特徴の一つだ。15日の新規感染者のうち、経路不明は約65%に当たる40人。「市中感染が広がっている可能性がある」(府担当者)という。

一方、大阪市外の地域や他の世代への感染の広がりも見逃せない。15日の新規感染者数をみれば、大阪市外の居住者が約7割に上る。世代別では全体の3割以上の20人が40代以上だ。ゼロや1人がほとんどだった70代で4人、80代でも2人が確認された。高齢者に感染が広がれば重症化の恐れがあり、医療体制の逼迫という懸念が出てくる。

吉村洋文知事は15日、自身のツイッターに「これまで20代の若者中心、場所は大阪市内が多いというのが顕著な傾向でしたが、徐々に年齢層が上がり、大阪市外が増えてきている状況です」と投稿し、傾向の変化に危機感を募らせた。

マスクを着けてJR大阪駅前を歩く人たち(15日午後、大阪市北区)

マスクを着けてJR大阪駅前を歩く人たち(15日午後、大阪市北区)

府は16日にもミナミの繁華街に、臨時のPCR検査場を設置する方針。濃厚接触者でなくても、体調などに不安があれば無料で受けられる。府は業界団体が作った感染防止対策の指針を守る飲食店などに「感染防止宣言ステッカー」を配布している。繁華街でチラシを配り周知を急ぐ。

吉村氏は15日、「経済が死んでしまったら社会生活が成り立たない。若い世代、夜の街のみなさんには、感染防止の取り組みをお願いしたい」と話した。

感染状況を判断する大阪府の独自基準「大阪モデル」は12日から4日連続で、警戒を呼びかける黄信号の点灯が続いている。府はさらに感染が広がった場合、府のステッカーを貼っていない店に対し、休業要請することを検討する。

黄信号が点灯してから25日以内に重症患者向けの病床使用率が70%以上となった場合は、非常事態を意味する赤信号をつけ、休業要請の対象を拡大することにしている。

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