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JR東海 リニア「27年困難」、計画変更「次の時期とセット」

(更新)

JR東海の金子慎社長は15日の定例記者会見で、リニア中央新幹線について「2027年中の開業は難しい」としたうえで、「計画を変更するなら、次はいつになるのかという話とセットになる」と述べた。開業時期など計画を変えるには、事業を認可した国土交通省との調整が必要で、当面は延期に向けた手続きは見送る方針だ。

リニアは静岡県内のトンネル掘削工事(静岡工区)に伴い、大井川の流水量が減る可能性が指摘されている。工事の許認可権を持つ同県の川勝平太知事が「約60万人の流域住民の命の水は一滴も譲らない」として、工事は中断している。

JR東海は6月中に静岡工区の工事が再開できないと「(予定している)27年の開業は困難」と主張してきた。6月26日に金子社長と川勝知事が初めてトップ会談に臨んだが、物別れに終わっていた。国交省も早期の工事再開を求め、藤田耕三事務次官が7月10日、知事に面会した。

金子社長は15日、27年の開業が避けられない情勢でも、「会社として(延期の)意思決定は考えていない。その時点で正しい説明をすることに努めたい。仮に遅れたとしても、早期の開業を目指していく」と改めて強調した。

金子社長は27年の東京・品川―名古屋開業が遅れると、37年を目指す大阪への延伸も「影響を懸念している」と述べた。一方、静岡県を迂回するなどのルート変更については「いろいろな手続きを積み重ねて(現在のルートを)決めたので、あり得ない」とした。

リニアは最高時速約500キロで走行し、東京・品川―名古屋間(286キロ)を40分で結ぶ。東海道新幹線より約1時間早くなる。開通すれば災害時の三大都市圏を結ぶ基幹交通網の維持や、時間短縮に伴うビジネスや観光の活性化が期待されている。

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