中国映画館最大手、新型コロナで最終赤字240億円
万達電影の1~6月期

アジアBiz
2020/7/15 17:00
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【大連=渡辺伸】中国商業不動産大手の大連万達集団(ワンダ・グループ)系列で、同国で映画館運営最大手の万達電影(北京市)は15日、2020年1~6月期の最終損益が最大で16億元(約240億円)の赤字になったようだと発表した。前年同期は5億2400万元の黒字。新型コロナウイルスを受けて、全国の映画館の営業を停止したことが響いた。

万達電影の映画館は新型コロナによって営業を停止した(4月、遼寧省大連市)

同社は映画の製作事業も手掛けるが、撮影の遅れや上映の中止によって売上高も大幅に減ったという。19年末時点で中国では603カ所の映画館を運営している。

中国の新規感染者は外国より少ないため、同社は発表資料で「映画市場は次第に回復するだろう。業績向上へ努力を続ける」と強調した。ただ同社サービスセンターによると、映画館の再開時期は未定のままで、業績悪化が続く可能性がある。

一方で同社は4月、約31億元(約460億円)を投じて3年間で中国に162カ所の映画館を新設する計画を発表した。統廃合がなければ現在から2割以上増える計算だ。「新型コロナで中小規模の映画館は経営が厳しくなるため、大手がシェア拡大を加速できる」と説明するが、逆風下の拡大策にはリスクもある。

映画情報サイト「中国電影網」によると、万達は19年の映画興行収入で14%のシェアを握る中国首位。国家電影局によると所得向上を背景に、中国の映画チケット販売額(19年)は642億元(約1兆円)と、14年比で2.2倍に拡大。18年に119億ドル(約1兆3千億円)だった北米市場(米国とカナダの合算、アメリカ映画協会調べ)に迫る。

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