キヤノンメディカル、AIでコロナ発症の肺炎診断支援

2020/7/15 14:03
保存
共有
印刷
その他

キヤノンの医療機器子会社のキヤノンメディカルシステムズは15日、人工知能(AI)の画像解析を使った新型コロナウイルスで発症する肺炎の診断支援を7月末に始めると発表した。コンピューター断層撮影装置(CT)で撮影した画像から病状を数値化・見える化して医師の診断に役立てる。まず共同開発した藤田医科大学で運用を始め、年内に製品化を目指す。

肺炎の症状と見られる影ごとに色分け表示ができる

新型コロナで発症する肺炎は、肺に炎症や線維化が生じて肺が硬くなる間質性肺炎にCT画像が似ている。キヤノンメディカルは15年から、正常な肺のほか、病気で薄い白色や網目状になった影の面積や部位を測定することで、症状を定量化する技術を開発してきた。

AIが肺の画像をもとに、肺炎による炎症とみられる影を症状ごとに色分けする。これらを数値情報と一緒に元画像に重ねて表示することで、医師が診断する際に手助けする仕組み。PCR検査の体制が整わないなか、重症度やコロナ感染の疑いの見極めなどに役立てる。

CT画像の目視による診断は医師によってバラツキがあることが課題とされている。今後は医師ごとの診断を評価したり、経過後の治療方法の選択を支援したりするのにも役立てていく。キヤノンメディカルはAIの画像処理を応用して患者の被曝(ひばく)量を抑えながら、鮮明な診断画像を得られるCT技術を開発している。(橋本剛志)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]