水道会社発の「スーツ」 遊びから生まれたヒット
アパレルの非常識(1)
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米国でブルックス・ブラザーズやJクルーといった老舗ブランドが経営破綻し、国内の大手も大幅減益や赤字にあえぐ。大量生産モデルが壁にぶつかり、新型コロナウイルスの感染拡大も重くのしかかる。そんな斜陽の業界にも成長の芽は潜む。異分野から飛び込んできた若手がアパレルの常識にとらわれない創意と工夫で飛躍しつつある。
「スーツに見えますが、作業着です」。6月下旬、東京・新宿の商業施設「ニュウマン新宿」。期間...

バブル崩壊以降の構造不況に新型コロナウイルス禍が重なり、苦境が深まるアパレル業界。国内外の大手ブランドの不振を尻目に、異分野出身の若い経営者が存在感を増している。固定観念にとらわれない柔らかな発想とチャレンジ精神が新たな市場を開拓する原動力だ。